2008年10月14日

【書評】最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版(ランディ・パウシュ)

最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版
著者:ランディ・パウシュ

出版社:ランダムハウス講談社 2008-06-19
おすすめ平均

私の評価
 −面白さ
 −役立ち
内容を一言で言うと:
DVDが本編で、本がおまけ。でも、読む価値あり。


以前、Youtubeで話題になった「最後の授業」の舞台裏&後日談をまとめた本。
(および、最後の授業のDVD)

そもそも、「最後の授業」ってなによ?って方のために説明しておくと、
海外の大学で行われる「もしこれが人生で最後の授業だったら」という設定で行われる
「最後の授業」が癌のために本当の意味での「最後の授業」になってしまった教授の講義。
それが、自らの死や闘病生活に関してはほぼ触れず、明るくユーモアを交えて夢を実現するには?、人生をどう生きるかなどとすごい考えさせられるし、感動する講義だったためインターネットを通じて大人気になったという経緯がこの本が出る前提としてある。

百聞は一見に如かずなので、以下のyoutubeから見てみるといいでしょう。
http://jp.youtube.com/watch?v=nrFMRuB2lbA
(日本語字幕版)

で、この本自体の評価だが、
個人的には、最後の授業そのものが収録されているDVDが本編だと思っている。

 本はなぜその授業をやることになったのか、授業では言及しれなかったところの紹介、授業後のランディパウシュなど、本篇を見た前提で書かれている。
 本篇を見ずにこの本を読み始めると、恐らく意味が分からないだろう。
 本の内容が最後の授業に完全に依拠している以上、この本はゲームにおけるファンディスクに相当するのではないだろうか。

 ただし、だからと言って悪いとは言っていない。
 むしろ、本の内容も素晴らしいものだ。映像だけを見ていると、ランディパウシュが聖人かのように見えてくる。しかし、この本では生身の人間としてのランディパウシュが垣間見れる。
 自分はこの本を読んだ後に、最後の講義を再び見たが、聖人としてのランディパウシュが語りかけていたよりも、生身の人間としてのランディパウシュが語りかけていた2回目の方が彼の言葉がしっかりと感じられた気がする。
(合わせて、スイーツ的にいえば、感動した)

最後の授業を見て感銘を受けた方は、一度読むことをお勧めするし、
最後の授業を見ていない方は、まず見ることをお勧めする。



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タグ:書評 回顧録
posted by ナオ at 08:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評

2008年10月12日

【書評】年収2000万円の転職術 (神川貴実彦)

年収2000万円の転職術 (ピンポイント選書) (ピンポイント選書)年収2000万円の転職術 (ピンポイント選書) (ピンポイント選書)
著者:神川貴実彦
出版社:プレジデント社 2008-06-12
おすすめ平均
私の評価
 −面白さ
 −役立ち


内容を一言で言うと:
高学歴者かつ収入が少ない人向けコンサル転職のすすめ



タイトルと内容がずれている上に
この本が意味のある人間がいるのか謎である。


前回のエントリーで書評を書いたコンサルティングの基本が素晴らしい本だったため、
同じ著者の同書を読んでみた。

この本は、高学歴で「良い会社」に入りながら収入が大したことない人達に対してもうちょっとお金含めてキャリアプラン考えろよ!という形で始まる。
至極真っ当な意見だし、タイトルとも合致しているように見える。

著者は高収入の目安として都内の一軒家でBMW乗り回して、妻と子どもに良い生活をさせる水準を上げて、2000万円としている。

ここは少し多すぎないか?とも思ったが、まだ良い。


しかし、その後に
てっとり早く確実に2000万稼ぐなら外資系コンサルしかないとし
以下、外資コンサルに受かるには?といったコンサル転職指南本に変化している。

ここに疑問がある。
・ホントに2000万稼げるのはコンサルだけか?

一応、著者は20代、30代のうちに2000万を稼げるのはコンサルか、PEか、投資銀行だとしている。(PEと投資銀行は安定性ないから外資コンサルを勧めている)

他にも弁護士、医者、経営者とかあるだろう。

著者の会社がコンサル転職支援なので無理をしてそちらに持ってた節がある。
ここに年収2000万円の転職術というかなり一般化されたタイトルとの相違を感じる。


次に、この本が真に役に立つ人間がどれだけいるのかという疑問である。

そもそも潜在的にコンサルタントになれる能力・経歴を持っており、
にも関わらずコンサルという選択肢を思い浮かばなかった人が
年収2000万というタイトルに惹かれてこの本を読み、コンサルの道を目指す。
そのようなことが起これば、この本の価値は高いだろう。

ただ、そのような例は極めて稀であるとしか思えない。

著者もこの本で書いているとおり、戦略コンサルは学歴を気にする職業である。
一般にそもそも東大京大がデフォルトで、一般に下は早慶までといわれているらしい。


そう言った学歴の人ならば、周りに一人はコンサルはいるだろうし
年収を求めての転職を考えた場合、普通に思い浮かぶ選択肢であろう。
そうして、コンサルというキーワードでより詳しい本、転職サービスに当たるだろう。
と考えると、潜在的になれる人がこの本を手に取る確率は低いかもしれない。

そういった学歴でない方は、特異な能力や経歴がない限りコンサルになるのは難しいらしい。そうなると、当然この本は役立たないことになる。

いずれにしても、あまり役に立つ可能性は低い本かもしれない。


*個人的には、あとがきにある筆者がBCGをやめて、コンサル特化の転職会社ムービンを作ったきっかけ、想いの部分は読めて良かったと思える部分でした。


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posted by ナオ at 03:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評

2008年10月05日

【書評】コンサルティングの基本(神川貴美彦)

コンサルティングの基本コンサルティングの基本
著者:神川 貴実彦(ムービン社長)

出版社:日本実業出版社 2008-05-10
おすすめ平均

私の評価
 −面白さ
 −役立ち


 正直、これ一冊読んでおけば他のコンサル業界本はいらない。
 戦略/IT/人事/財務など分野を問わずコンサル志望者には読んで欲しい本です。

 読む前は、内容が薄そうな表紙・タイトルから、またコンサル業界本かぁと全く期待していませんでした。
 しかし、その内容の濃さには圧倒されました。
 正直言えば、内定者(自分や友人)でも知らなかったことや理解しきれていなかったことがゴロゴロしています。ですので、この本をきちんと読んでおけば就職活動での知識は完璧です(取り敢えず、内定までは)。

 なんで、去年出してくれなかったと若干悔しく思いました。
 ただ、逆になかったからこそ、優秀だけど業界研究が甘かった人達が落ちて、
うちらが残ったのかも知れない笑

内容としては、以下の4つに大別されます。
1.コンサルティング業界の基礎知識
2.ファームの分類・活動領域
3.プロジェクトの内容詳細・流れ解説
4.コンサルティング業界に就職・転職するノウハウ

この中で、1,2,4は他の本やHPでも読める内容です。
(こちらの本の方が詳しかったり、最新だったりするが)

 しかし、3はこれまでちゃんとまとめてきた本はなかったように思える。
 コンサルのイメージはあるが、具体的には何をどういった流れでやるの?というコンサル志望者の疑問にちゃんと答えてくれます。
 その知識を基に、志望動機や自分が向いていると思う理由などを書けば、イメージだけで書いている他の候補者との差別化が図れるでしょう。
 (面接では知りすぎてると可愛くないから、最低限の知識は持ちつつ、詳細は教えて下さいってのも戦略としてはありだと思う。)

 ただし、この本は突っ込んだところまで解説しているので内容は難しいです。
 無理に全部理解をしようとするのではなく、まずは軽く読んで全体像を踏まえ、自分が気になる部分を深読みするのが本書の正しい使い方だと思います。

 本来の使い方とはずれますが、BCGなどのコンサル出身者が書いてまとめた本なので、図とかグラフの使い方がコンサルっぽいです。読み進める中で、こういう使い方するんだぁと覚えておくと良いと思います。
 インターンとかでそれを真似れば、見栄えの良いプレゼンテーションが作れそうです。
 (本質的ではないが、きれいな紙を作れるのも評価高かったです)


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posted by ナオ at 14:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
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