2008年10月12日

【書評】年収2000万円の転職術 (神川貴実彦)

年収2000万円の転職術 (ピンポイント選書) (ピンポイント選書)年収2000万円の転職術 (ピンポイント選書) (ピンポイント選書)
著者:神川貴実彦
出版社:プレジデント社 2008-06-12
おすすめ平均
私の評価
 −面白さ
 −役立ち


内容を一言で言うと:
高学歴者かつ収入が少ない人向けコンサル転職のすすめ



タイトルと内容がずれている上に
この本が意味のある人間がいるのか謎である。


前回のエントリーで書評を書いたコンサルティングの基本が素晴らしい本だったため、
同じ著者の同書を読んでみた。

この本は、高学歴で「良い会社」に入りながら収入が大したことない人達に対してもうちょっとお金含めてキャリアプラン考えろよ!という形で始まる。
至極真っ当な意見だし、タイトルとも合致しているように見える。

著者は高収入の目安として都内の一軒家でBMW乗り回して、妻と子どもに良い生活をさせる水準を上げて、2000万円としている。

ここは少し多すぎないか?とも思ったが、まだ良い。


しかし、その後に
てっとり早く確実に2000万稼ぐなら外資系コンサルしかないとし
以下、外資コンサルに受かるには?といったコンサル転職指南本に変化している。

ここに疑問がある。
・ホントに2000万稼げるのはコンサルだけか?

一応、著者は20代、30代のうちに2000万を稼げるのはコンサルか、PEか、投資銀行だとしている。(PEと投資銀行は安定性ないから外資コンサルを勧めている)

他にも弁護士、医者、経営者とかあるだろう。

著者の会社がコンサル転職支援なので無理をしてそちらに持ってた節がある。
ここに年収2000万円の転職術というかなり一般化されたタイトルとの相違を感じる。


次に、この本が真に役に立つ人間がどれだけいるのかという疑問である。

そもそも潜在的にコンサルタントになれる能力・経歴を持っており、
にも関わらずコンサルという選択肢を思い浮かばなかった人が
年収2000万というタイトルに惹かれてこの本を読み、コンサルの道を目指す。
そのようなことが起これば、この本の価値は高いだろう。

ただ、そのような例は極めて稀であるとしか思えない。

著者もこの本で書いているとおり、戦略コンサルは学歴を気にする職業である。
一般にそもそも東大京大がデフォルトで、一般に下は早慶までといわれているらしい。


そう言った学歴の人ならば、周りに一人はコンサルはいるだろうし
年収を求めての転職を考えた場合、普通に思い浮かぶ選択肢であろう。
そうして、コンサルというキーワードでより詳しい本、転職サービスに当たるだろう。
と考えると、潜在的になれる人がこの本を手に取る確率は低いかもしれない。

そういった学歴でない方は、特異な能力や経歴がない限りコンサルになるのは難しいらしい。そうなると、当然この本は役立たないことになる。

いずれにしても、あまり役に立つ可能性は低い本かもしれない。


*個人的には、あとがきにある筆者がBCGをやめて、コンサル特化の転職会社ムービンを作ったきっかけ、想いの部分は読めて良かったと思える部分でした。


モチベーションの種です。よろしくお願いします。

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posted by ナオ at 03:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
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