![]() | ハーバードからの贈り物 (Harvard business school press) 著者:デイジー・ウェイドマン 翻訳:幾島 幸子 出版社:ランダムハウス講談社 2004-09-15 おすすめ平均 ![]() 私の評価 ![]() −面白さ ![]() −役立ち ![]() |
文句なしに人に薦めたい一冊。
今まで経験した中学、高校、塾、予備校など、どんな学校でも「最後の授業」は単なるレクチャーではなかった。教師の人生観に根ざしたメッセージや卒業する者へのアドバイスが込められていたように思う。習った内容はとうに忘れているけど、雑談形式で語られたエピソードだけは鮮明に覚えている師も多い。
この本はそんな最後の授業のHBS版を15編のエッセイにまとめたものである。(HBS=ハーバードビジネススクール)
実際に企業のCEOであったなど実務経験者が多いHBSの教授が、ある意味将来を約束されているエリートに対して贈るメッセージだが、単なる処世術ではなく、一人の人間として如何に有意義な人生を贈るかという普遍的なものになっている。
そしてこの本の良いところだが、エッセイの1本1本が短く完結しており大変読みやすい。 短いながらも、どのエッセイも思わず引き込まれてしまうほどエピソードが面白く感動的で、なにより教授自身の想いが込められている。
一つ自分がこの本の中で最も気に入った話を紹介したい。
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平凡な田舎の家庭に育った極めて聡明なサラという女性がいた。
彼女は学習意欲があり、2年も飛び級した上に答辞を任される優等生であった。
学業だけでなく、彼女は家の手伝いで家畜の管理をし、餌の調達から実際の世話、
そして業者との交渉・帳簿付けまで自分でこなし家業を黒字にさせた。
違う境遇に生まれ、違う選択をしていたら職業的に大成功をしたに違いない女性である。
しかし、彼女が選んだ職業は清掃員である。
幼い子ども5人を抱え、夫に先立たれた彼女は自分の適性ややりたい仕事よりも
子どもと多くの時間を過ごせる職を選んだのだ。
実は、このサラという女性は教授の母親なのである。
教授は若い時、清掃員をする母親を恥ずかしく思っていたらしい。だが、今ではそう思っていたことを後悔し恥じているという。
「母親は身を粉にして働き、私のために膨大な犠牲を払ってくれた」と教授はと述べている。
「この話を聞いているMBA卒業生はサラとは違う道を歩むだろう。
もし、会社でリストラをする立場になったら、サラの話を思い出してほしい。あなたの決断で人生を変えられた人々は単なる数字ではない。誰かのサラなのだ。」
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文才がないので上手くまとめられたか分かりませんが、自分としてはかなり心を揺さぶられました。自分自身の親のこととも重ねましたし、自分が完全に従業員を単なる数字として見ていたことを反省しました。
(インターンなどの提案でも、簡単に首切りを主張してたし。。。コストシナジーとしては一番示しやすいってのもありますが。。)
そして、完全にミーハーですがHBSに行きたくなりました。
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